ゼップバウンド・ウゴービ・オゼンピックの違い|成分・効果・適応を比較

ゼップバウンド・ウゴービ・オゼンピックの違いを、有効成分・作用・承認された目的・使い分けから比較する歯科処神崎 総合診療部の記事アイキャッチ。
神崎昌二

ゼップバウンドはチルゼパチドを成分とするGIP/GLP-1受容体作動薬、ウゴービとオゼンピックはセマグルチドを成分とするGLP-1受容体作動薬です。いずれも週1回の注射薬ですが、日本ではゼップバウンドとウゴービが肥満症、オゼンピックが2型糖尿病の治療薬として承認されています。

成分:チルゼパチド 成分:セマグルチド ゼップバウンド 肥満症の治療薬 ウゴービ 肥満症の治療薬 オゼンピック 2型糖尿病の治療薬 =成分 承認目的・用量は別
日本での承認内容にもとづく整理です(2026年9月時点)。
この記事で分かること
  • 3剤の成分・作用・日本での承認目的の違い
  • ウゴービとオゼンピックが同じ成分でも別の薬として扱われる理由
  • 直接比較試験(SURMOUNT-5)の結果と、その読み方
  • 用量・副作用・価格の違い
  • 肥満症治療薬と、美容目的の体重減少の違い
  • 熊本・玉名・山鹿で相談できる医療機関

ゼップバウンド・ウゴービ・オゼンピックの比較表

成分はゼップバウンドだけが異なり、承認目的はオゼンピックだけが異なります。3剤とも週1回の皮下注射ですが、規格・用量・注意点はそれぞれ違います。

PMDA 添付文書(ゼップバウンド 2026年9月改訂 第6版/ウゴービ 2026年6月改訂 第7版/オゼンピック皮下注2mg 2026年5月改訂 第6版)をもとに作成
項目ゼップバウンドウゴービオゼンピック
商品名ゼップバウンド皮下注アテオスウゴービ皮下注オゼンピック皮下注
有効成分チルゼパチドセマグルチドセマグルチド
薬の種類持続性GIP/GLP-1受容体作動薬持続性GLP-1受容体作動薬持続性GLP-1受容体作動薬
作用する受容体GIP受容体とGLP-1受容体の2つGLP-1受容体GLP-1受容体
日本での主な承認目的肥満症(条件あり)/中等症以上の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(BMI27以上)肥満症(条件あり)/肝硬変を伴わない代謝機能障害関連脂肪肝炎(中等度以上の線維化)2型糖尿病
投与回数週1回週1回週1回
規格2.5/5/7.5/10/12.5/15mg0.25/0.5/1.0/1.7/2.4mg1回0.25〜1.0mgで使用(単回使用製剤、または2mg入り複数回用ペン)
肥満症治療薬としての承認ありありなし
2型糖尿病治療薬としての承認なしなしあり
投与方法皮下注射(1回使い切りのオートインジェクター)皮下注射(1回使い切りの注入器など)皮下注射(1回使い切りの注入器、または針を付けて使うペン)
主な注意点経口避妊薬の効果を弱めるおそれ。使用中と最終投与後1か月は避妊が必要妊娠を予定する場合は2か月前までに中止妊娠を予定する場合は2か月前までに中止し、インスリンを使用
自由診療での位置づけ肥満症の条件に該当すれば承認の範囲内。該当しない場合は適応外使用肥満症の条件に該当すれば承認の範囲内。該当しない場合は適応外使用体重管理を目的とする使用は適応外使用

3剤とも、ほかのGLP-1受容体作動薬などとの併用はできません。

ゼップバウンド・ウゴービ・オゼンピックの一番大きな違いは?

一番大きな違いは「成分と作用のしくみ」と「日本で承認された治療目的」の2点です。ゼップバウンドだけがGIPとGLP-1の2つに作用し、オゼンピックだけが2型糖尿病の治療薬です。

  • チルゼパチド:ゼップバウンド(とマンジャロ)の有効成分。GIP受容体とGLP-1受容体の両方に作用します。
  • セマグルチド:ウゴービとオゼンピック(と飲み薬のリベルサス)の有効成分。GLP-1受容体に作用します。
  • GIP・GLP-1:どちらも食事をとると消化管から出るホルモンで、食欲や血糖の調節に関わります。
  • 肥満症治療薬:BMIや健康障害などの条件を満たす「肥満症」の治療に承認された薬(ゼップバウンド、ウゴービ)。
  • 2型糖尿病治療薬:血糖コントロールの改善を目的に承認された薬(オゼンピック)。
ゼップバウンド(チルゼパチド) ウゴービ・オゼンピック(セマグルチド) 薬 GIP受容体 GLP-1受容体 薬 GIP受容体 GLP-1受容体
受容体は、ホルモンが働くための「鍵穴」のような部分です(イメージ図)。

作用する受容体の数が違っても、「2つに作用するから必ず強い」というわけではありません。効果や副作用の出方には個人差があり、治療薬は健康状態や治療目的を踏まえて医師が選びます。

ゼップバウンドとは?

ゼップバウンドは、チルゼパチドを有効成分とする週1回の皮下注射薬で、日本では肥満症の治療薬として承認されているGIP/GLP-1受容体作動薬です。

有効成分
チルゼパチド
分類
持続性GIP/GLP-1受容体作動薬
規格
2.5mg・5mg・7.5mg・10mg・12.5mg・15mg
用量(肥満症)
2.5mgから開始し、4週間ごとに2.5mgずつ増量して通常10mg(5mgへの減量、15mgまでの増量あり)
承認の条件
高血圧・脂質異常症・耐糖能障害(2型糖尿病、耐糖能異常など)のいずれかがあり、食事療法・運動療法で十分な効果が得られず、BMI27以上で肥満に関連する健康障害が2つ以上、またはBMI35以上
主な注意点
吐き気・下痢・便秘などの消化器症状。経口避妊薬の効果を弱めるおそれ
ゼップバウンドの治療内容・料金の詳細を見る

ウゴービとは?

ウゴービは、セマグルチドを有効成分とする週1回の皮下注射薬で、日本では肥満症の治療薬として承認されているGLP-1受容体作動薬です。

有効成分
セマグルチド
分類
持続性GLP-1受容体作動薬
規格
0.25mg・0.5mg・1.0mg・1.7mg・2.4mg
用量
0.25mgから開始し、4週間ごとに0.5mg→1.0mg→1.7mg→2.4mgへ増量し、以降は2.4mg(状態により減量)
承認の条件(肥満症)
高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかがあり、食事療法・運動療法で十分な効果が得られず、BMI27以上で肥満に関連する健康障害が2つ以上、またはBMI35以上
その他の承認
肝硬変を伴わない代謝機能障害関連脂肪肝炎(中等度または高度の線維化がある場合、2026年6月追加)
主な注意点
吐き気・下痢・嘔吐・便秘などの消化器症状。妊娠を予定する場合は2か月前までに中止

肥満症の承認条件は、ゼップバウンドが「耐糖能障害(2型糖尿病、耐糖能異常など)」、ウゴービが「2型糖尿病」と、記載の範囲が少し異なります。

オゼンピックとは?

オゼンピックは、セマグルチドを有効成分とする週1回の皮下注射薬で、日本では2型糖尿病の治療薬として承認されています。肥満症の治療薬として承認された薬ではありません。

有効成分
セマグルチド
分類
持続性GLP-1受容体作動薬
効能・効果
2型糖尿病(食事療法・運動療法を十分に行っても効果が不十分な場合)
用量
0.25mgから開始し、4週間後に0.5mgで維持。効果不十分な場合は1.0mgまで増量可
製剤
1回使い切りの注入器(0.25・0.5・1.0mg)と、針を付けて用量を設定する複数回用ペン(2mg入り)
主な注意点
吐き気・下痢・便秘・嘔吐などの消化器症状。糖尿病の薬との併用で低血糖に注意

オゼンピックの使用で体重が減ることはありますが、日本で承認されている目的は血糖コントロールの改善です。体重管理を目的とする使用は、承認された効能・効果とは異なる使い方(適応外使用)になります。

ウゴービとオゼンピックは同じ成分ですか?

はい。どちらも有効成分はセマグルチドです。ただし、日本で承認された目的・用量・製剤が異なるため、同じ薬として扱うことはできません。

  • 承認目的が違う:ウゴービは肥満症、オゼンピックは2型糖尿病の治療薬です。
  • 用量の上限が違う:ウゴービの維持用量は2.4mg、オゼンピックは0.5mg(最大1.0mg)です。
  • 製剤が違う:1回に注射する量や注入器の種類が異なります。
  • 併用はできない:両剤の添付文書には、互いに併用しないことが明記されています。

同じ成分だからといって、自己判断で一方から他方へ切り替えたり、手元の薬の量を変えたりしないでください。

ゼップバウンドとウゴービは何が違う?

どちらも日本で肥満症の治療薬として承認されていますが、成分と作用のしくみが違います。ゼップバウンドはチルゼパチドでGIPとGLP-1の両方に、ウゴービはセマグルチドでGLP-1に作用します。

比較のポイントゼップバウンドウゴービ(参考)オゼンピック
成分チルゼパチドセマグルチドセマグルチド
作用GIP+GLP-1GLP-1GLP-1
通常の維持用量10mg(肥満症)2.4mg0.5mg(最大1.0mg)
打ち忘れたとき次回まで3日(72時間)以上あれば注射次回まで2日(48時間)以上あれば注射次回まで2日(48時間)以上あれば注射

両剤の効果を直接比べた臨床試験の結果は、次の項目で紹介します。ただし、「二重に作用するから必ず優れる」と断定できるものではなく、合う薬は一人ひとり異なります。

同じチルゼパチドを含むマンジャロとの違いは、ゼップバウンドとマンジャロの違いの解説記事で詳しくまとめています。

ゼップバウンド・ウゴービ・オゼンピックでは、どれが一番体重が減る?

ゼップバウンドとウゴービの成分を直接比べた試験では、平均体重変化率はチルゼパチドの方が大きい結果でした。ただし特定の条件での平均値であり、あなたにとってどの薬が一番合うかを示すものではありません。

直接比較試験:SURMOUNT-5(2025年)

SURMOUNT-5は、チルゼパチド(ゼップバウンドの成分)とセマグルチド(ウゴービの成分)を直接比べた試験です。

  • 対象:2型糖尿病のない、肥満(BMI30以上)または過体重(BMI27以上で健康障害あり)の成人751人
  • 方法:週1回の皮下注射で、それぞれ忍容できる最大用量(チルゼパチド10mgまたは15mg、セマグルチド1.7mgまたは2.4mg)まで増量。どちらの薬かを知った状態で行う非盲検試験
  • 期間:72週間(生活習慣の支援を併用)
  • 結果:72週時の平均体重変化率は、チルゼパチド群で約−20.2%、セマグルチド群で約−13.7%
SURMOUNT-5:72週時の平均体重変化率 チルゼパチド (ゼップバウンドの成分) 約−20.2% セマグルチド (ウゴービの成分) 約−13.7% 出典:Aronne LJ, et al. N Engl J Med. 2025;393:26-36
2型糖尿病のない成人751人・72週間の試験条件での平均値です。個人の効果を示すものではありません。
この結果を見るときの注意
  • 特定の条件で選ばれた方を対象とした、試験全体の平均値です。
  • すべての人に同じ差が出るわけではなく、個人差があります。
  • 参加者の多くは海外の方で、日本人の体格や生活とは条件が異なります。
  • この結果だけを根拠に、自己判断で薬を選んだり切り替えたりしないでください。

別々の試験:SURMOUNT-1とSTEP 1

それぞれの薬には、プラセボ(有効成分を含まない注射)と比べた代表的な試験があります。

  • SURMOUNT-1(チルゼパチド):2型糖尿病のない肥満または過体重の成人2,539人、72週間。平均体重変化率は5mgで−15.0%、10mgで−19.5%、15mgで−20.9%(プラセボ−3.1%)。
  • STEP 1(セマグルチド2.4mg):2型糖尿病のない肥満または過体重の成人1,961人、68週間。平均体重変化率は−14.9%(プラセボ−2.4%)。
SURMOUNT-1 チルゼパチド vs プラセボ 72週間・2,539人 対象・条件はこの試験独自 STEP 1 セマグルチド2.4mg vs プラセボ 68週間・1,961人 対象・条件はこの試験独自 単純比較 できない
試験期間・参加者・背景・治療条件が異なるため、数値を並べて優劣は判断できません。

SURMOUNT-1とSTEP 1は別々の試験で、期間(72週と68週)や参加者の背景、治療条件が異なります。そのため、2つの数値を並べて「どちらが優れている」と判断することはできません。直接比べた結果として参考になるのはSURMOUNT-5です。

オゼンピックの体重への影響は?

オゼンピックは2型糖尿病の治療薬として評価されており、肥満症の治療を目的とした試験で承認された薬ではありません。日本人の2型糖尿病患者を対象とした30週間の試験では、体重の変化は0.5mgで約−2.2kg、1.0mgで約−3.9kgと報告されています。これは血糖の改善を主な目的とした試験での副次的な結果で、ゼップバウンドやウゴービの肥満症の試験とは比較できません。

ゼップバウンド・ウゴービ・オゼンピックの用量はどう違う?

3剤とも低い用量から始めて段階的に増量しますが、開始用量・増量の段階・維持用量はそれぞれ異なります。増量や減量は、副作用や体調を確認しながら医師が判断します。

ゼップバウンド(肥満症) 2.5mg 5mg 7.5mg 10mg 12.5mg 15mg 通常の用量 状態により増量 ウゴービ 0.25mg 0.5mg 1.0mg 1.7mg 2.4mg 維持用量 オゼンピック(2型糖尿病) 0.25mg 0.5mg 1.0mg 維持用量 効果不十分時の上限
いずれも4週間ごとを目安に段階的に増量します。mgの数字は成分が異なるため3剤間で比べられません。
  • ゼップバウンド(肥満症):2.5mgから開始し、4週間の間隔で2.5mgずつ増量して通常は10mg。状態により5mgまで減量、または4週間以上の間隔で15mgまで増量できます。
  • ウゴービ:0.25mgから開始し、4週間の間隔で0.5mg、1.0mg、1.7mg、2.4mgの順に増量し、以降は2.4mg。状態に応じて減量します。
  • オゼンピック:0.25mgから開始し、4週間後に0.5mgで維持。0.5mgを4週間以上使っても効果が不十分な場合は、1.0mgまで増量できます。

胃腸の症状で続けにくい場合は、減量や増量の延期を検討します。ご自身の判断で増量・減量をしないでください。

副作用はどう違う?

3剤とも吐き気・下痢・便秘・嘔吐などの消化器症状が多く、急性膵炎や胆嚢の病気など共通する重大な副作用があります。一方で、成分や用量が違うため、注意点や頻度はまったく同じではありません。

3剤に共通してよくみられる症状 吐き気 下痢 便秘 嘔吐 食欲減退 腹部の不快感・腹痛
開始時や増量時に出やすいとされています。

3剤に共通する重大な副作用

  • 低血糖(特にインスリン製剤やスルホニルウレア剤と併用する場合)
  • 急性膵炎(嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛など)
  • 胆嚢炎・胆管炎・胆汁うっ滞性黄疸
  • イレウス(腸閉塞を含む:高度の便秘、お腹の張り、持続する腹痛、嘔吐など)

ゼップバウンドの添付文書には、アナフィラキシー・血管性浮腫も重大な副作用として記載されています。

主な違い

  • 妊娠:3剤とも妊娠中は使用しません。ゼップバウンドは使用中と最終投与後1か月の避妊が必要で、ウゴービ・オゼンピックは妊娠を予定する2か月前までに中止します。
  • 経口避妊薬:ゼップバウンドは、特に開始初期や増量後初期に経口避妊薬の効果を弱めるおそれがあります。
  • 共通の注意:全身麻酔や深い鎮静を受ける予定がある方は、事前に申し出てください。3剤とも、GLP-1受容体作動薬の使用後に目の病気(非動脈炎性前部虚血性視神経症)のリスク上昇を示唆する報告があることが添付文書に記載されています。

副作用の頻度は試験の対象者や用量によって異なるため、「どの薬が一番安全」と比べることはできません。

価格はどのくらい違う?

価格は「保険診療の薬価」と「自由診療の患者負担」を分けて考える必要があります。自由診療の価格は医療機関ごとに異なります。

保険診療の場合(薬価)

保険診療で使う薬の価格(薬価)は、国が製品・規格ごとに定めています。保険診療では、そのうち自己負担割合(1〜3割)分に、診察料などが加わります。

ただし、保険診療で使えるのは承認内容と要件を満たす場合に限られます。ゼップバウンドとウゴービを肥満症で保険診療として使う場合は、厚生労働省の最適使用推進ガイドラインに定められた医療機関・医師・患者さんの要件を満たす必要があります。オゼンピックの保険診療は2型糖尿病の治療が対象です。

自由診療の場合

自由診療では、薬代・診察料などを医療機関が独自に設定します。比較するときは、薬代だけでなく、診察料・送料・検査費用を含めた総額で確認することが大切です。

当院の体重管理を目的とした治療は自由診療で、ゼップバウンドを中心に行っています。ウゴービ・オゼンピックの当院での取り扱いについては、お問い合わせください。

当院のゼップバウンドの料金表はこちら

ゼップバウンド・ウゴービ・オゼンピックは、どう使い分ける?

どの薬が合うかは一律には決まらず、治療の目的と健康状態を医師が確認して判断します。肥満症の治療であればゼップバウンドやウゴービ、2型糖尿病の治療であればオゼンピックなどが、それぞれの承認目的に沿った選択肢です。

医師が判断 治療目的 糖尿病の有無 肥満症の状態・BMI 肥満関連の健康障害 既往歴 現在の薬 過去の治療歴 副作用の出方 ご本人の希望 費用
薬は1つの項目だけで決めず、総合的に判断します(イメージ図)。

「この薬が一番おすすめ」と一律には言えません。2型糖尿病がある方は糖尿病治療として保険診療の対象になる場合もあり、既往歴や服用中の薬によっては使用できない薬もあります。治療を始めた後も、効果と副作用を確認しながら継続・変更・中止を判断します。

肥満症治療薬は、誰でも医療ダイエットに使える?

いいえ。ゼップバウンドとウゴービの承認は、BMIや健康障害などの条件を満たす「肥満症」に対するもので、美容目的の体重減少のために承認された薬ではありません。

「肥満」はBMI25以上の状態を指し、「肥満症」は肥満に高血圧・脂質異常症・2型糖尿病などの健康障害が伴い、医学的に減量が必要な状態です。

承認上の条件(肥満症)

  • ゼップバウンド:高血圧・脂質異常症・耐糖能障害(2型糖尿病、耐糖能異常など)のいずれかがあり、食事療法・運動療法で十分な効果が得られず、BMI27以上で肥満に関連する健康障害が2つ以上、またはBMI35以上
  • ウゴービ:高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかがあり、食事療法・運動療法で十分な効果が得られず、BMI27以上で肥満に関連する健康障害が2つ以上、またはBMI35以上

承認の条件と、保険診療の要件は別

承認の条件を満たしていても、保険診療で使うには、最適使用推進ガイドラインに定められた医療機関・医師・患者さんの要件をさらに満たす必要があります。自由診療では、承認の条件に該当する方への使用は承認の範囲内ですが、該当しない方への使用は承認範囲外の使用(適応外使用)となります。

適応外使用では、万一重い副作用が起きた場合に、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる可能性があります。当院では、診察で肥満症の条件に該当するかを確認し、その内容をご説明したうえで治療方針を決めます。

熊本・玉名・山鹿で肥満治療を相談するには

熊本県玉名郡和水町の歯科処神崎 総合診療部では、医師の診察のもとで肥満治療を相談できます。対面診療のほか、オンライン診療にも対応しています。

玉名郡・玉名市エリア 歯科処神崎 和水町 南関町 長洲町 玉名市 玉東町 山鹿市 熊本市方面 南関IC・菊水ICから約10分
位置関係はイメージです。当院は国道443号沿いにあります。

当院は和水町の国道443号沿いにあり、九州自動車道の南関IC・菊水ICから車で約10分です。玉名市のほか、玉名郡の南関町・長洲町・玉東町、隣接する山鹿市、熊本市北部方面からも来院いただけます。

診察では、体重・BMI・既往歴・服用中の薬・健診結果などを確認し、必要に応じて検査を行ったうえで、肥満症の条件に該当するか、どの治療が適しているかを判断します。内科と歯科が同じ施設内にあり、歯周病などお口の健康もあわせて相談できます。

来院が難しい場合は、医師がオンライン診療で対応可能と判断した場合に、オンラインでの診察も可能です。オンライン診療では当院での採血・身体測定は行わないため、必要に応じて対面診療をご案内します。

肥満外来で行う診察や、薬以外も含めた治療方法については、熊本・玉名・山鹿の肥満外来・医療ダイエットの解説記事をご覧ください。

よくある質問

Q. ゼップバウンドとウゴービは何が違いますか?

有効成分と作用する受容体が違います。ゼップバウンドはチルゼパチドでGIPとGLP-1の2つの受容体に、ウゴービはセマグルチドでGLP-1受容体に作用します。どちらも日本では肥満症の治療薬として承認されていますが、用量の設定や注意点も異なります。

Q. ウゴービとオゼンピックは同じ薬ですか?

有効成分は同じですが、同じ薬ではありません。ウゴービは肥満症、オゼンピックは2型糖尿病の治療薬として別々に承認されており、用量の設定や製剤も異なります。

Q. ウゴービとオゼンピックは同じ成分ですか?

はい、どちらも有効成分はセマグルチドです。ただし、ウゴービの維持用量は週1回2.4mg、オゼンピックは週1回0.5mg(最大1.0mg)と、承認された用量が異なります。

Q. ゼップバウンドとオゼンピックは何が違いますか?

成分・作用・承認目的のすべてが異なります。ゼップバウンドはチルゼパチドを含むGIP/GLP-1受容体作動薬で肥満症の治療薬、オゼンピックはセマグルチドを含むGLP-1受容体作動薬で2型糖尿病の治療薬です。

Q. どれが一番痩せますか?

一人ひとりに対して「この薬が一番痩せる」とは言えません。直接比較試験(SURMOUNT-5)では、2型糖尿病のない肥満の成人でチルゼパチド群の平均体重変化率が大きかったものの、これは特定の条件での平均値です。オゼンピックは肥満症の治療薬ではないため、同じ条件では比較されていません。

Q. ゼップバウンドの方がウゴービより効果が高いですか?

直接比較試験では、平均体重変化率はチルゼパチド群で約−20.2%、セマグルチド群で約−13.7%でした。ただし、2型糖尿病のない成人751人を対象とした72週間の試験結果で、すべての人に同じ差が出るわけではありません。どちらが合うかは、体質・既往歴・副作用などを踏まえて医師が判断します。

Q. オゼンピックは肥満症治療薬ですか?

いいえ、日本ではオゼンピックは2型糖尿病の治療薬です。ウゴービと同じセマグルチドを含みますが、肥満症の治療薬としては承認されていません。この3剤のうち、日本で肥満症の治療薬として承認されているのはゼップバウンドとウゴービです。

Q. 糖尿病がなくても使えますか?

ゼップバウンドとウゴービは、糖尿病がなくても承認された肥満症の条件を満たせば使用の対象になります。オゼンピックは2型糖尿病の治療薬のため、糖尿病のない方への使用は承認された効能・効果とは異なる使い方です。

Q. 3剤を併用できますか?

併用できません。ゼップバウンドとウゴービの添付文書では、ほかのGLP-1受容体作動薬などと併用しないこととされ、オゼンピックとウゴービは互いに併用しないことが明記されています。

Q. 薬を途中で切り替えられますか?

医師が診察のうえ判断すれば、切り替えを検討できる場合があります。現在の薬と用量、最後に注射した日、副作用、体重や血糖の経過を確認し、新しい薬の開始用量や時期を医師が決めます。自己判断で切り替えないでください。

Q. 同じmgなら効果も同じですか?

いいえ、同じではありません。ゼップバウンド(チルゼパチド)とウゴービ・オゼンピック(セマグルチド)は成分が異なり、mgの数字をそのまま比べることはできません。同じセマグルチドでも、ウゴービとオゼンピックは承認された用量の範囲が異なります。

Q. 副作用はどれも同じですか?

共通する副作用は多いものの、まったく同じではありません。3剤とも吐き気・下痢・便秘・嘔吐などの消化器症状が多く、急性膵炎・胆嚢炎・イレウス・低血糖などの重大な副作用が添付文書に記載されています。一方で、成分や用量、注意事項には違いがあります。

Q. オンライン診療で相談できますか?

はい、相談できます。当院では、来院が難しい場合などに、医師がオンライン診療で対応可能と判断した場合に診察を行います。オンライン診療では当院での採血や身体測定は行わないため、必要に応じて対面診療をご案内します。

Q. 熊本・玉名・山鹿から受診できますか?

はい、受診いただけます。当院は熊本県玉名郡和水町にあり、玉名市や玉名郡の南関町・長洲町・玉東町、山鹿市、熊本市方面から来院できます。九州自動車道の南関IC・菊水ICから車で約10分です。

肥満治療薬のご相談は当院へ

どの薬が自分に合うか分からない段階でも、ご相談いただけます。治療を始めるかどうかは、診察のうえで医師と一緒に決めていきます。

「ゼップバウンドとウゴービ、どちらが合う?」「自分は肥満症の対象?」
そんな疑問も、LINEでお気軽にお問い合わせください。

LINEで相談・予約するご相談だけでも歓迎しています お電話:0968-34-6606

受付:9:00〜12:30/14:00〜18:30(木曜・日曜・祝日休診)。対面診療の曜日は医師の勤務日により異なるため、ご予約時にご確認ください。

この記事について

執筆:歯科処神崎 総合診療部
医療機関:歯科処神崎 総合診療部(〒861-0921 熊本県玉名郡和水町津田1563-7/電話 0968-34-6606)
診療形態:対面診療・オンライン診療
最終更新日:

参考資料

  1. PMDA 医療用医薬品情報「ゼップバウンド皮下注アテオス」添付文書(2026年9月改訂 第6版)
    https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/rdDetail/iyaku/2499422G7022_1
  2. PMDA 医療用医薬品情報「ウゴービ皮下注」添付文書(2026年6月改訂 第7版)
    https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/rdDetail/iyaku/2499418G5023_1
  3. PMDA 医療用医薬品情報「オゼンピック皮下注2mg」添付文書(2026年5月改訂 第6版)
    https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/620023_2499418G4027_1_07
  4. 厚生労働省「最適使用推進ガイドライン チルゼパチド(販売名:ゼップバウンド皮下注)~肥満症~」
    https://www.pmda.go.jp/files/000280607.pdf
  5. 厚生労働省「最適使用推進ガイドライン セマグルチド(遺伝子組換え)(販売名:ウゴービ皮下注)~肥満症~」
    https://www.pmda.go.jp/files/000281140.pdf
  6. Aronne LJ, et al. Tirzepatide as Compared with Semaglutide for the Treatment of Obesity (SURMOUNT-5). N Engl J Med. 2025;393:26-36.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40353578/
  7. Jastreboff AM, et al. Tirzepatide Once Weekly for the Treatment of Obesity (SURMOUNT-1). N Engl J Med. 2022;387:205-216.
    https://doi.org/10.1056/NEJMoa2206038
  8. Wilding JPH, et al. Once-Weekly Semaglutide in Adults with Overweight or Obesity (STEP 1). N Engl J Med. 2021;384:989-1002.
    https://doi.org/10.1056/NEJMoa2032183

本記事は一般的な情報提供を目的としています。治療の適否・薬の選択は、医師が診察のうえ判断します。体重管理を目的とした当院の治療は自由診療です。効果には個人差があり、特定の結果を保証するものではありません。

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神崎昌ニ
神崎昌ニ
歯科医師
歯科処神崎(熊本県玉名郡和水町)院長。1997年福岡歯科大学卒業。福岡予防歯科研究会で研鑽を積み、1999年に金田かんざき歯科医院を開業。2009年、現在の歯科処神崎へ移転開業しました。 開業以来、むし歯や歯周病の治療だけでなく、「病気になってから治す」のではなく「病気を未然に防ぐ」ことを大切に、予防を重視した歯科医療に取り組んできました。 口腔の健康は、全身の健康とも深く関わっています。より広い視点から地域の皆様の健康を支えるため、現在は医科を併設し、歯科と医科が連携した診療体制を整えています。 これからも、治療から予防へ、そして口腔から全身へ。地域の皆様がより健康に暮らせる医療を提供してまいります。
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