
第1種再生医療は、主にiPS細胞を用いた再生医療になります。これは非常にハードルが高く、一般診療所ではほぼ不可能と言われるほどです。これは
iPS細胞 を作る工程が非常に難しく、それ相応の設備や技術が必要となるからです。ですので、大学病院やナショナル医療センターなど、高度な医療技術を持つ施設で行われています。
幹細胞治療は再生医療第2種として、国が規制している治療方法です。この規制は非常にハードルが高く、治療方法の流れ1つ1つを届け出て、再生医療委員会にて
第2種再生医療は、幹細胞治療がそのメインであり、やはりハードルが高いのです。しかし、第1種ほど高くはないため、比較的診療所でも取り組まれているところもあります。歯科処神崎・先端歯科医療センターでは、自己幹細胞による歯髄再生療法、骨再生療法を目指し、現在、整備中です。
第3種再生医療は、PRP(多血小板血漿)治療がそのメインであり、血液を採取し、専用の機械を用い、遠心分離等を行い、多血小板血漿を作ります。そして、点滴または局所注射を行っていきます。
これらの再生医療では、図に示す様に、再生医療委員会に書面による審査を行ってもらいます。例えば、「抜歯した親知らずから歯の神経細胞を取り出し、マイナス30度で冷凍保存した上で、A社へ移送し、A社にて幹細胞培養を行います。培養後、マイナス30度で凍結した幹細胞を診療所へ移送し、歯周病で欠損した骨に注射器を用いて注射します。」と申請したら、それ以外の方法の治療はできません。ですから、一部でも変更するとなると、再度、委員会に書面審査を行ってもらわねばなりません。時間とお金が非常にかかるのが、再生医療なのです。
エクソソーム治療は、細胞ではないため、再生医療の中でも、「移植」という概念に該当しません。ですから、これらの規制の外にあるため、比較的受診しやすい環境にあるのです。